ドライブって…

ちょっと前,会社で後輩の女の子から,仕事で使うソフトのインストールがうまく行かないって相談される。どれどれと画面を見てみると,インストーラーの画面で「インストール先のドライブ」を指定する際,標準だとインストール元のCDのドライブが指定されてるから,そのままだと書き込めなくてエラーになっているみたい。自分の感覚で,「ここをCドライブに変更しないとだめだよ。なんでそのままなの?」って聞いたら,「ドライブって何ですか?」って逆に聞き返されちゃった。あまりにも根本的に問いに唖然としてたら,隣の席の僕の同期も知らなかったらしい。
確かに,最近だとドライブって概念って意識しなくてもPCを使うのに支障は無い。でも,何となく釈然としない今日この頃。本音を言ってしまえば,全員にMS−DOSみたいなCUIを一回使わせるべきだと思う今日この頃。前時代に固執するのがおっさん臭いのは自分でもわかってるんだけど。
小学生の頃,親父が買ってきた「入門MS−DOS」「実用MS−DOS」「応用MS−DOS」の三部作が自分にとっての教科書だった。バッチファイルを作ってみたり,ハードディスクのパーティション分けに悩んだり,1KBでもメモリを多く確保する為にCONFIG.SYSをいじり回したり。今のPCに慣れてる人からすれば「何でそんな事してたの?」って言われそうだけど,あの頃は「パソコンって,こういう風に構成されて,こういう風に動いてるんだ!」って実感と感動があった気がするな。
いや,単なるセンチメンタリズムなんだろうけど,あの頃の経験と知識があるからこそ,今のPCについてもある程度はわかって仕事が出来るんだろうし。

それにしても,MS−DOS三部作がAmazonに登録されていた事にびっくり。もちろん中古本だけだけど。

入門MS‐DOS (アスキー・ラーニングシステム)

入門MS‐DOS (アスキー・ラーニングシステム)

実用MS-DOS (アスキー・ラーニングシステム (2 実用コース))

実用MS-DOS (アスキー・ラーニングシステム (2 実用コース))

応用MS‐DOS (アスキー・ラーニングシステム (3 応用コース))

応用MS‐DOS (アスキー・ラーニングシステム (3 応用コース))