「新しい歌」を聴きながら

前の日記にも書いたとおり,小学校の頃の同級生が亡くなった。僕が転校するときクラス全員で撮った写真の中で,体育座りでピースサインをしてる彼女とは,確か3年間はクラスが一緒だった筈で,家も近かった(僕が住んでいた県営住宅の前の坂を下りてすぐだった筈)。
でも,僕は今日も会社で仕事をしつつ他愛も無い話をして,帰りにちょっとジムで泳いで,今はもう明日の仕事の準備をしている。誰でもいつかは死ぬ,でも怖いからみんなそれを忘れて生きている,ってなことを主人公の恋敵が語ったのは村山由佳の「キスまでの距離」だと思ったけど,それって真理だと思う。
自分と同じ時間を過ごした人が亡くなるって言うのは,最初は母方のじいちゃん,次は父方のじいちゃん,母方のばあちゃん,親父,母方の叔母と経験してきたけど,3年前に従兄弟の姉ちゃんがなくなったり,今回みたいに同級生が亡くなったりすると,急に「死」って事象が身近に思えてくる。「リスクがある」って普段仕事でよく使う言葉なら平気だけど,「明日死ぬかもしれない」ってストレートな言葉で言うと何か胸に重くのしかかる。
もちろん,気に病んでても何のメリットも無くて,亡くなった人の分も人生を楽しもうって思わなきゃならないんだろうけど,うまく気分を切り替えられないのは,多分呑んでる泡盛か,聞いている「新しい歌」のせいだけじゃないと思う。