今日の三冊

虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)

虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)

会社で昼休みに読んでたら後輩にドン引きされた一冊。いや,凄く面白いんだよ。表紙のインパクトがちょいと強いけど。

薔薇だって書けるよ―売野機子作品集

薔薇だって書けるよ―売野機子作品集

雑誌掲載を読んで引き込まれて,単行本も発売日に購入。とりあえず手放しで褒める他無い。次作が早く読みたいって言うのは読み手側の勝手な言い草か。

Game over

Game over

ほんわか甘味。ついついにやけちゃうんで人前では読めないけど。

今日の一枚

テレビCMを見て即購入した一枚(二枚組だけど)。織田哲郎の「いつまでも変わらぬ愛を」,T-BOLANの「遠い恋のリフレイン」,渡辺美里の「Lovin' You」,Sing Like Talkingの「The Love We Make」とか俺のツボにはまりすぎる選曲。

夏の終わり

ちょっと前にtweetした様に,「夏の終わり」とか「September」を聞いてちょっとセンチになってしまい,またもや白馬へ現実逃避の旅に行ってきました。と大げさに書いてみても,思いたったのは9月1日(水曜日)と言ういい加減さ。土日のどちらか使って行こうかなぁ…と思ってたら,金曜日の朝にいきなり熱が出たのもあってちょっと混乱。
と言うのも,木曜日,会社ではやぶさの再突入カプセルの展示があって,毎度の事ながら,便利屋要員の僕達は警備要員として動員。ま,カプセルを近くから見れたのは役得だったけど,4時間近く立ちっ放しだとさすがに疲れがたまる。しかも警備の当番が終わってからも仕事で結構遅くまで残業してたので,帰ってきたのは日付が変わってから。部屋に帰って,とりあえずエアコンを「パワフル」モードで利かせたまま,ベッドに寝転がって服を脱いでたらそのまま沈没。朝6時に寒さで目が覚めたら,喉は痛いし手足は冷え切ってるし,なにより頭がフラフラするし。
とりあえず上司に連絡入れてから近辺の病院に行っても,夏風邪なら特効薬がある訳でもなく,通り一遍の指示を聞く。帰り際にお医者さんから「疲れてるんですよ…疲れで顔から若さが消えてます。カルテの年齢欄見て,患者間違えたかと思いましたよ。」と言われて腹が立つ。「悪いが老け顔がは生まれつきだ!」と怒る気力も無く,とぼとぼ歩いて帰ったけど,「これはネタになる!」と思ってる自分がちょっと悲しかったり。
で,今回の夏風邪は変に素直で,金曜日の昼過ぎには熱が下がり,夕方にはすっかり体調が回復。しかも昼間休んでいたから夜になっても全然眠れず,やっとのことで寝入っても4時に起きてしまう。どうしようかなぁ…と悩んだ挙句,金曜日病欠したのに土曜日旅行に行くことについて若干の後ろめたさを感じつつも,車で船橋を出発。道志みち東富士五湖道路〜中央道〜長野道と経由して信州へ。途中何回か煙草休憩を取りつつも,豊科ICに9時着。
途中祖母が入っているグループホームに寄りつつ,11時過ぎに白馬岩岳へ着き,ゴンドラで山頂へ。岩岳のベース近辺の写真はよく撮っているんだけど,今回は夏のゲレンデを撮ろうって言うのが主目的。夏場のメインアイテムであるユリ園も,もう殆ど花が残っていないので,山頂に上ってみても人はまばら。ま,こんな季節だし仕方ないとは思いつつ,終日運転してるゴンドラの電気代・人件費がちょっと気になったり。
山頂から麓へは,「推奨しない」とはなっているけど一応ハイキングコースが設定されている。ただ,今回は普段滑ってるコースの風景を撮りたかったので,そのコースとはまた違う,整備用のルートで降りてきました。ま,軽トラ・重機を通すために作った道(らしきもの)なんで,当然階段も舗装も何も無いんだけど。半分くらい降りてきたところで膝が笑い出したけど,まぁ,写真を撮りつつ歩いてきたんで,1時間半ちょっとで降りてこれたかな。写真はまた今度アップします。
白馬で所々立ち寄ってから,帰る前にゆーぷる木崎湖で温泉。汗を流してから長野道へ。そのまま帰っても良かったんだけど,きまぐれで長野道〜中央道(下り)〜東海環状道〜東名〜首都高と通って帰ることに。さすがにちょっとしたトレッキングの後だったんで何回か疲れて仮眠したけど,ま,気分転換にちょうどいいロングドライブでした。

今日の一冊

ドキュメントヴェトナム戦争全史 (岩波現代文庫―社会)

ドキュメントヴェトナム戦争全史 (岩波現代文庫―社会)

ベトナム旅行に唯一持って行った本。ずいぶん前に買ったんだけど,一通り読んで放置してあったのを今回発掘。92年に出た本だけど(文庫化は2005年),膨大な情報をきちんと整理して,1941年から1990年までのベトナムの歴史を丁寧に描き出している。これだけの内容で1200円はお買い得かと。

ベトナム旅行

毎年のことながら,うちの会社の夏休みは7月末〜8月頭の9日間(これとは別に盆休みで4〜5連休が有る)。よりによって法務担当なんてやってると,夏休み期間に担当してる裁判の期日が突っ込まれる事がしばしば有って,一昨年も去年も自分はその被害者だった。なんで今年も夏休みにはあまり期待してなかったんだけど,前半に入ってた期日がとある理由で流れて,24日から28日午後までの予定ががら空きに(これが判明したのが7月1日)。
またどっか海外行くかなぁ…と日航のHPで適当に航空運賃検索してたら,ベトナムまでの往復が(正確には東京〜ハノイホーチミン〜東京のオープンジョーが),サーチャージ込で4万8千円。ベトナムは前から行ってみたい国だったのでとりあえず航空券を衝動買い。あとは仕事の合間に(汗)いろいろHP見ながら宿泊とハノイホーチミンベトナム航空を手配。結局,7月24日(土)出発,28日(水)帰着という3泊5日の旅となりました。

これも毎年の事ながら,23日(金)は暑気払いってことで(ほぼ)全社一斉にフロアでの呑み会。二次会もあったので結構アルコールが回って帰宅。風邪気味でもあったのでとりあえず朝5時まで寝て,それから洗濯&旅行の準備。11時半のフライトなんで,横浜にいた頃だと朝に準備なんてしてる余裕無いんだけど,今度の寮だと東松戸経由で成田スカイアクセスを使えば所要時間が1時間弱。悠々と間に合いました。
さすがに休日だったし,同じようにちょっと早めの夏休みの人も多いみたいで,空港は若干混んでたけど,所持品検査でちょっと待っただけで,出国手続きは相変わらず誰も使っている様子の無い無人化ゲートで終了。ゲートに向かう途中で,チェコ旅行に行くときに使ったフィンエアーヘルシンキ便(A340)が見えて,またヨーロッパにも行きたくなったり。肝心のハノイ便は相変わらずの767。機内は特に書くこともなし。見たい映画も無かったし,ビール2本飲んだらノイズキャンセリングヘッドホン付けて熟睡。
で,ハノイは24日・25日の2日間。街中歩き回ったり,夜店冷やかしたりと,特に目的も無くぶらぶらしてました(今回の旅自体にあまり目的無いんだけどね)。歩き疲れたらホテルの部屋でクーラー利かせて小倉貞男の「ドキュメント ヴェトナム戦争全史」を読んでたし,久々に仕事の事を忘れてのんびりしてました。
26日の朝にホーチミンへ空路移動。ベトナム航空のA330(多分)だったけど,手元のコントローラが無かったり,リクライニングがガタガタだったりで,ある程度予想はしてたけど整備がちょっと不安になったり。機内食のサンドイッチは美味しかったけど。
事前にガイドブックとかで読んではいたけど,確かにホーチミンハノイよりも発展してる印象が強かった。ただ,それも表通りだけど,一本路地を入ったり,ちょっと郊外に出たりすればハノイホーチミンもそう変わらないと思ったけど。で,ホテルに荷物を置いてから,街中をぶらつきつつ戦争証跡博物館へ。展示してある写真の中には見たことがあるものも結構あったし,様々な事件の説明も既に何かで読んだことがあるものもある。それでも,あれだけの量の資料を,実際に戦争が行われた国で見ると,例え一方的なプロパガンダによる展示ではあっても,印象深いものだった。その後は屋台で生ぬるいビールを飲みつつ夕食。
27日は,午前中を使ってクチのトンネル見学のツアーに参加。ベトナムまで来て周りが日本人ばっかりって言うのも何だし,費用も安いので,シンカフェ(現地の旅行会社)が手配する英語でのツアーに参加(とは言っても日本人も結構いたけど)。解説ビデオを見たり,タロイモを試食したり,トンネルをくぐったり,AK−47を試射したり(汗),一通りのことをやってきました。バスで隣に座ったのが山梨から来てた学生で,夏休みを使ってアジアを旅行しているとか。俺も学生時代にもうちょっと海外に目を向けておけば良かったかなぁ…。
午後は市内で土産物を買ったりしながらのんびり。ちょっと疲れも出たのでホテルの部屋で休んでから空港へ。免税店で煙草を買ってたら,自分用の土産をコーヒー以外何も買ってなかったことに気づいて,シルクのネクタイを一本購入。出来ればベトナムビールも買いたかったんだけど,免税店には売って無くて断念。ま,昼間に市内のスーパーで買ってあったから缶4本はトランクに入れてあったんだけどね。
帰りのフライトもまた767。後ろの席で子供が騒いでて,ビールだけでは眠れそうになかったのでウオッカの力も借りて何とか睡眠。目が覚めたらすぐに朝食・着陸でした。入国手続きはさっさと終わったんだけど,スカイアクセスが来るまで45分待ち。駅構内には時間つぶせる場所は無いし,かと言って出国ロビーに行くのも何か抵抗有るし,とりあえずキオスクで週刊誌を4〜5冊買って読んでました。
今回の旅行自体は,充実してたし,リフレッシュも出来たし,食事も楽しめたしで凄く満足なんだけど,ベトナムって言う国の今後の発展については少し不安になったのが正直なところ。インフラが貧弱なのが旅行者にも見える状態だし,公務員の態度は良くないし,都市部と郊外とで生活水準が大きく違ってるし。勿論,戦後の日本を含めたアジアの途上国がいずれも抱えた問題ではあるんだけれども,社会主義体制下でこれらの問題を適切に解決していけるのかなぁ…。