雑感

 村上ファンド阪神電鉄株買い占め報道を見聞きしてちょっと思った事。あえて具体的内容には踏み込まないけど、何かこの種の事件への反応に違和感を感じる。僕が法律の勉強から入った人間だからかも知れないけど、球団であれマスメディアであれ、会社は株主の物だって言う大前提はどこへ行ったんだろうと。
 散々言われている通り、株の買い占めをされたくなければ上場しなければ良いわけで。上場する事によるメリットを甘受しておいて、その上で会社の所有者である株主に対して傲岸な態度を取るのはどうなんだろう。
 少なくとも、法治国家に於いて法律に従って行動している人間にはおおっぴらに非難される謂われは無いと自分は思う(相手の意見を尊重した上で異なる意見を表明するという形ならとにかく)。各個人の価値観が異なるからこそ最低限必要となる共通項を法という形で規定しているのであって、法以上の価値観を一方的に他者に押しつける事には不快感を覚えざるを得ない。